トマト栽培で培ったノウハウを
最大限に活かした
大久保農園のイチゴを
ぜひご賞味ください。
イチゴを食べるまでに時間がかかります。種をまいて、目が出て膨らんで、花が咲いて…とはいきません。
イチゴはランナーというツルを伸ばします。そのランナーの先端が成長し、新しいイチゴの株(苗)になります。
つまり、親イチゴから子イチゴ、そのまた子イチゴという様に増殖していくのです。
イチゴの苗作りは8月頃から始まります。
はじめに病気などに感染していない健全な苗を準備します。ウイルスフリー苗といって群馬県園芸協会から購入します。
ウイルスフリー苗を親株として、3月頃まで子苗を増やします。だいたい1つの親株から5、6株くらい増やします。五つ子です。
次にその五つ子達を親株としてさらに子苗を増殖させていきます。長男、次男、三男、四男くらいまで増やします。
4月から7月で1つの親株から約25株の子苗を作ります。大家族になります。
大家族になったイチゴ苗達がいよいよ実をつけるために動き出します。
今まで育苗ハウスというイチゴの保育園のような場所から出て、本圃という実を作り、収穫するためのハウスへ移動します。ウイルスフリー苗を購入してから約13か月は苗つくりということです。イチゴは病気にかかりやすいので、とても神経を使います。じめじめした梅雨時期や、過酷な猛暑を乗り越えてようやく本圃へ定植されます。
子苗達が土に植えられて行く様は子供が独り立ちするかの様な思いです。おおきくなったなぁ。 ようやくここまできたか…と。
美味しいイチゴを育てるためには太陽光をたくさん浴びることが大切。大久保農園のイチゴハウス内の畝(うね)は通常のイチゴハウス栽培の1.5倍の広さを空けて栽培しております。
これにより太陽の恵みを余すことなく受けた美味しいイチゴに育ちます。
日照時間が長い群馬県高崎市の地の利を最大限に活かした当農園ならではの栽培方法はトマト栽培で培ったノウハウを活かした栽培方法になっております。
9月頃から本圃に植えられたイチゴ苗は順調に成長すると12月中旬からイチゴが収穫できるようになります。
9月の秋分の日頃を境に昼間と夜間の長さが逆転します。
イチゴは日照時間の変化を感じ、花を咲かせるモードに切り替わります。
そしてそれが次々にイチゴの実となっていくのです。
12月から2月頃の寒い時期はゆっくりと赤くなるので、濃厚なイチゴが楽しめます。
3月から5月頃はイチゴにとって最盛期となります。暖かくなって、成長スピードもぐんぐん早くなります。
旬になるので、甘味、酸味、旨味のバランスが絶妙な時期です。
イチゴには様々な品種がありますが、やよいひめは名前の通り、やよい(3月)以降に力を発揮します。
一般的にイチゴは3月以降の暖かくなる季節は味が落ちやすい傾向がありますが、やよいひめは違います。
3月以降も美味しさそのままで収穫終了まで持続する優秀な品種なのです。